お前は2年間何してたんだその3


2016年WCSルール絡みのお話し



2016年2〜3月


この時期はポケモンのやる気が一時的に戻ってきて2016WCSルールに力を割と入れてました。
始めたのが2月中旬当たりでしたが、何もない所からグラードンとゼルネアスを厳選して1週間たたない程度で第一構築が完成しました。
また、2月が終わるころにはカイオーガレックウザも追加で使える状態にしており、我ながらすごいスピードで準備したなと思ったものです。


3月にあったアリーナオフも参加して以下の構築を使用。

グラードンカイオーガに関しては、ゲンシカイキ前のスペックを使うことがあり得ない為ゲンシカイキ前のスペックは省略

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性 実数値
グラードン 噴火 大地の力 断崖の剣 守る 紅色の玉 終わりの大地 175-175-178-202-111-156
カイオーガ しおふき 根源の波動 冷凍ビーム 守る 藍色の玉 始まりの海 205-*-118-206-180-143
トゲキッス マジカルシャイン この指止まれ 追い風 電磁波 ラムの実 強運 192-*-146-141-149-101
ガルーラ 捨身タックル 不意打ち 猫騙 守る ガルーラナイト 肝っ玉/親子愛 181-147-100-*-100-156/181-177-120-*-120-167
ゲンガー シャドーボール ヘドロ爆弾 鬼火 守る ゲンガナイト 浮遊/かげふみ 165-*-81-151-97-178/165-*-101-191-117-200
ナットレイ パワーウィップ ジャイロボール 宿り木の種 守る 食べ残し 鉄のトゲ 181-160-151-*-137-22


構築コンセプトとしては、簡単に言うと4世代で存在したキッスオーガ構築のオーガの枠にグラードンも追加されたものです。

この構築に至った経緯としては初めグラードンゼルネアスを回していた所、勝ちはとってたし基本的には強かったのですがゼルネアスに何ともいえない使いにくさを感じることがありました。
具体的には伝説枠である以上基本的に絶対選出で行きたい所なのに鋼タイプに対して一撃で倒せない且一撃で倒されるリスクを背負っている、毒タイプであるクロバットやゲンガーに対しても
ヘドロ爆弾やジオコン見てからの黒い霧などで動きにくさが目立つ等の特定シチュエーションの弱さが挙げられます。
何も考えずに使ってそのようなシチュエーション単位でのムラが少なくてスペックが高い伝説のポケモン2匹挙げるなら何かと考えた所、ゲンシカイキ枠2枠が挙げられグラードンカイオーガで構築を組もうと決めました。
グラードンカイオーガの縦相性が悪くない点も好評価であり、何よりゲンシカイキ枠両方採用している場合相手との天候合戦に対して非常に楽になります。
というのも相手が片方しかゲンシカイキ枠を採用していない場合、こちら側の同じゲンシカイキ枠は相手と同じ天候を生み出すので当然後出しから天候を潰されて打点がなくなることもないですし、逆に相手がゲンシカイキ
枠を出した後に異なるもう1種のゲンシカイキ枠を後出しすれば簡単に天候を潰すことができます。


この2匹を同時採用した際に頭を抱えることになったのが不意打ちイカサマでグラードンにもカイオーガにも打点を入れられて且バークアウトでメイン戦術であるしおふき噴火の連打も弱体化させてくるイベルタルでしたが、
そこに悪技を引き寄せ、マジカルシャインで打点を入れることができるトゲキッスが入ってきて動きの軸が決まりました。


また、WCS2016ルールにおいて自分はメガ枠としてこの構築に限らずレックウザ採用以外では基本的にほぼ100%ガルーラを採用しています。
というのも、WCS2016ルールはWCS2010ルールである4世代GSと比べて伝説枠への対処方法がタイプによる封殺ではなく超高火力の等倍攻撃の押し付け合いなので一般ポケモンで唯一それを伝説枠に対してできるのがガルーラ
だけだと思ってるのが理由の一つです(ボーマンダも等倍の押しつけは可能ですがこのポケモンは等倍で殴った後弱点で返されるパターンが多い)。
また、猫騙しを採用する上でもレーティングダブルと違って隣にガルーラより強いポケモンがいるため、ガルーラの行動権を使ってでも隣を動かす価値が大きいシチュエーションが多く、WCS2016はガルーラのスペックを
フル活用できるルールだと思ってます。
他のメガ枠を使うときはそれこそガルーラの裏選出としての採用ばかりとなり、今回の構築の場合対トリックルーム構築に対する裏選出プランとしてメガゲンガー+ナットレイの組み合わせを用意していました。



と、威勢よく説明してるのはいいものの実はこの構築アリーナオフでは予選成績3-5とかなりぼろぼろだったりします。
大きな要因として挙げられたのがボーマンダに対してプレイの負担がかかっていることで、簡単に言うと追い風ターン誤魔化された後ボーマンダに対して基本選出では上を取れなかったわけですね。
調整中の時はそこまで気にはならなかったのですが、プレイングで誤魔化さないといけない箇所が多すぎたのが本番出てしまった節がありました。
この構築自体オフの少し前にこの形にしてその時はすごく勝ちまくってたということで本番使ったという経緯もあるので、そこは明確に調整不足でした。
また、調整中には遭遇しなかったエルフーンテラキオンとも二回遭遇しており、この構築ではその組み合わせに対する抑止力がほぼ存在していなくて成す術もなく負けたしまった所もよろしくなかったです。




2016年5月

WCS2016本番ですね。
使ったのは以下の構築です。

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性 実数値
グラードン 噴火 大地の力 断崖の剣 守る 紅色の玉 終わりの大地 175-175-178-202-111-156
ゼルネアス マジカルシャイン ムーンフォース ジオコントロール 守る パワフルハーブ フェアリーオーラ 217-*-120-163-118-166
ニャオニクス サイコキネシス 電磁波 甘える ファストガード ラムの実 悪戯心 181-*-109-103-133-124
ガルーラ 捨身タックル 不意打ち 猫騙 守る ガルーラナイト 肝っ玉/親子愛 181-147-100-*-100-156/181-177-120-*-120-167
ボーマンダ ハイパーボイス 流星群 捨身タックル 守る ボーマンダナイト 威嚇/スカイスキン 170-156-100-162-90-167/170-166-150-172-99-189
ドーブル ダークホール 猫騙 この指とまれ ファストガード 気合いの襷 ムラっ気 131-40-87-*-65-139


3月段階でゼルネアス運用時に感じたストレスがあるのなら、それを全て撤廃することに全力を注げばいいという発想の構築です。

この構築を考える上でゼルネアスを運用する上の脅威を二つのカテゴリーに分けました。
ガルーラやボーマンダ等のゼルネアスが動く前に上から高打点を入れてくる代わりにジオコン後のゼルネアスが一撃で処理できるポケモン
クチートナットレイみたいなゼルネアスが先に動ける代わりにジオコン後でも一撃で倒すことができずさらに一撃でゼルネアスを返り討ちにできるポケモンです。
前者はニャオニクス、後者はドーブルで対応することにしており具体的なプランに関しては説明するまでもなく想像するのが容易だと思います。
また、ゼルネアスは電磁波に対する耐性がとても低いポケモンである為、対ボルトロスを見た上で両方にファストガードを採用しています。
これで残りHPが少ないゼルネアスがファイアローブレイブバードで処理されることも回避できますし、ニャオニクス限定ですが噛み合いが良ければガルーラの猫騙しに合わせてただでジオコンを打つこともできます。


ただこの構築はボーマンダの部分だけがどうしても完全に納得できておらず、一応意図としては基本選出ではレックウザに対するストレスがすごいのでその軽減の為の採用というもので実際にその通りに動いてはくれること
もありますが基本的にはガルーラを毎回出していきたいです。


ちなみにこの構築は自分がオフとかWCSみたいな時には普段引っ張り出さなかったドーブルを採用したかなり珍しい構築だったりします。
一応昔4世代の時に基本形がコピーものな太鼓暗示トリパを使った際に使ったことはありますが、オリジナルな構築(採用したポケモンの種類だけならオリジナルも糞もなさそうですが)では多分初ですね。


一応この構築は自分がWCS2016ルールにおいて一番自信があった構築でしたが、当然勝ちまくって予選抜けているならもっと騒いでるはずなので微妙な結果で何も起こりませんでしたちゃんちゃん。


その4もあるよ。