猫騙しの性質

こんにちは。
今回はいわゆるコラムってやつですね。
自分の中でこの手の考えは日々インプットし続けており、USUM発売以降7世代に関する考えもそれなりにはまとまってきました。
その割には昔よりアウトプットが大変少なくなったなと感じ、この手の記事は増やしていこうかなと思っています。


ダブルバトルにおいて猫騙しって技が強いという認識は、それこそこの技が登場した第3世代から共通の認識となっており、それが現代でも変わらないと思います。
今回は、最近ツイッター上で猫騙しの運用に関する呟きを目にすることもあったことから、猫騙しに関する自分なりの考えを記事を書くことにしました。


猫騙しの基本性質

この技が強いと評されている要素は相手の好きなポケモンを怯ませるというアクションによって、隣のポケモンを行動権を残した状態で縛りを解除できることにあります。
この縛りという意味はとても広義であり、単純なHPを0にできる状況という意味は勿論、キノコの胞子の眠りによる行動制限やトリックルーム追い風等のS操作技を介した次ターン以降の縛りを先延ばしにするという意味まで、猫騙しで怯むポケモンであればあらゆる意味合いで1ターンだけ止めることができるようになります。
しかし、猫騙しで止められるのは出した最初の1ターンだけなので、この自由に動ける1ターンで大きなリターンが得られなければなりません。


・能動的な運用

1:単純に相手を攻撃して倒す。

最も単純な運用で、猫騙しで止めた相手をそのまま倒してしまう使い方です。
拘り持ちや守る採用率が極端に低いポケモンを倒す上では有効になりやすい運用ですが、極端な話両守るされた場合何も起こらないまま無為にターンが過ぎてしまうだけで無計画な運用と大差ない結果に終わってしまうこともあります。
守る行為自体にリスクをかけることができるアンコール持ちを組み合わせることで緩和でき、守る持ちまで含めて単純な攻撃で運用する色が強い場合はこの技までセットで運用できると理想ですね。



2:補助技(積み技)を使う

恐らく猫騙しを能動的に使う場合、この動きが構築に前もって組み込まれてる場合が多いと思います。
猫騙しで自由に動けるようになったポケモンで積み技や、追い風トリックルーム等のS操作補助技を使って次ターン以降の縛りもまとめて解決してしまう運用です。
WCS2018だとジャラランガのZ+ガオガエンが前者、サーナイトガオガエントリックルームする動きが後者であり、WCS2019だと猫騙しの隣でゼルネアスがジオコントロールを使う光景なんかをよく見ますね。
間違いなく一番リターンの大きい使い方で、作った1ターンで通したい技が相手に介入しないので、守るされようが関係ない所が猫騙しとよく噛み合っています。


・受動的な運用

3:時間稼ぎ

トリックルームや追い風、天候等の時間制限付き技のターンを稼ぐ運用です。
1で出てきたターンを無為に過ごす可能性があるという部分を逆利用した使い方で、猫騙しと両守るを組わせることで相手が最大パフォーマンスがでないターンを2ターンは作ることが可能になります。
7世代以降、時間制限のないS操作手段であった麻痺の採用率が大きく落ちて、追い風とトリックルームばかりになっている為、この運用の重要度は過去作より上がったと考えています。


4:相手の猫騙しを相殺する

猫騙しは1ターン限定で隣のポケモンの縛りを解除することができると書きましたが、その1ターンはこちらも隣に猫騙しを使うことで相殺することができます。
特に2で書いた運用はとても大きなリターンが発生する上に、現環境において猫騙し使いのシェアは威嚇も持っているガオガエンが多く占めているので、一方的に片方猫騙しをされた状態では補助技を封殺するのはとても困難です。
それによって、次ターンからの仕切り直しが可能となり、相手のコンボを安易に成立させないことが可能になります。


猫騙しの採用と運用

基本的に猫騙しを採用する際、2の運用ができるのが一番理想です。
以前も自分はカロスダブルで使用したガルーラニャオニクスの記事のガルーラの項目に、それに関することが書いており当時はこれを満たしていなければ猫騙しを採用するべきではないとまで考えていました。
しかし、結果的に素の速さやスカーフで前のめりなムーブをする構築だと時間稼ぎが馬鹿にならなかったり、猫騙しの相殺であるように結局猫騙しを絡めたムーブを一番無理なく止められるのが猫騙しそのものでもあるわけですね。
7世代は過去世代以上に前のめりで強い積み技が採用されている為、補助技の運用を通した後のリターンが凄まじく、なんとしてもこれは止めたいです。
以上より、テテフグロスヒレグロス系の構築に採用されているガオガエンみたいに猫騙し後の極端な強ムーブが存在しない構築でも、結果的に猫騙しは採用しないとゲーム上の不都合が起こりやすいために採用はされているわけですね。
受動的な運用を目的とした採用のみの場合、全てノータイムでプレイしても意味がなかったり下手したら裏目になることもあるので注意が必要です。


・まとめ
猫騙しの運用は原則的には補助技を絡めた能動的な運用を目的とした採用が一番強い。
・ただし、相手の追い風トリルや猫騙しが絡むムーブを止める手段も猫騙しが有効であることが多いため、受動的な目的で採用する必要がある場合が多い


3日1回ぐらい書ければ理想かなって思ってます。