簡易構築紹介 タギングルドラパルト

 

 

直近で二つの構築を紹介するのもかなり珍しいですが、こちらは今までの構築と調整方針や調整した結果のゴール期間がかなり異なっています。

 

簡単に言うと動画配信者に構築を提供するために作った構築であり、完成度バリバリ100%まで詰めているわけではなく、構築の方針や動画投稿を行う上で十分に耐えうる程度の性能までを求めて作成していました。

今回の構築は、食い断さんに投げました。

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自分は8世代になってからは、一番勝ちたい大会の時に本気のパーティを一つ作るかわりにそれ以外はほぼ全て外から拾ってきた構築をそのまま使って価値観をアップデートしたり視野を広げる立ち回りをひたすらにとっていました。しかし、頭の中に構築自体はいくらでも思いついてそれらを捨て去ってしまうのももったいないと思い、それならば勝ち切ることではなく動画配信者に使ってもらえるレベルの構築を作ることを目標にすればあまり負荷をかけずに作れるのではないかと思って取り組んだわけですね。

今回の記事は、厳密な完成度の高さがあるあるわけでもないため、紹介は構築全治を軽く説明する程度になります。

 

 

0.構築強度

構築自体の開設に入る前に、この方針の構築はどこまでの強度にしているのかという意識合わせ的なお話からです。

 

①.採用した6匹全てのポケモンに対して最低限選出する条件が決まっている。

②.自分でランクマッチで使って300台ぐらいをうろつけるぐらいの性能を持っている。たまに2桁いけるぐらいあるとより良い。

 

この二つは最低限満たしているぐらいの強度で、それなりに動画としての取れ高がある動きができそうな構築を目指しています。

①はようするに初期案パーティにありがちな入れてみたけど自分で試していて1回も使ったことないポケモンがいない状態を目指しています。これはこいつなんで入っているんだろう?っていう疑問が配信者なり視聴者なりから飛んできた際に自分がも分からない使っていないって回答は最低限したくなかったというのが理由となります。

②はつまりは大体完成度60%ぐらいの構築をつくるとこの程度の順位を維持できるのでその指標といったところです。そこそこの頻度勝ってある程度負けるぐらいの性能があれば動画用としては十分かなと思っていました。

 

 

1.構築のコンセプト

では、ここから構築のお話に移っていきます。

 

この構築の全ての始まりは飛行テラスアクロバットドラパルトが使いたいという所から始まりました。

ドラパルトは過去の記事で書いた通り、SVになってからは癖のない攻撃技に乏しい問題があるのですが、もしトドロクツキみたいに何かしらの方法で道具を能動的に消費する手段があればアクロバットを強い攻撃技として使うことができます。

ドラパルトでこれが実現するとトドロクツキの弱点であった威嚇をクリアボディで遮断しながら一致アクロバットを連打できる為、成功した時の止まりにくさはトドロクツキよりも上なのも大きいです。

そしてドラパルトが能動的にアイテムを消費する方法が以下の3つが主となります。

①.パワフルハーブ+ゴーストダイブで消費する。

②.威張る+ラム

③.物真似ハーブ+相手への威張る

方法だけなら恐らく1が最も単体解決しているし、ゴーストダイブを1回だけ癖のない高威力ゴースト技として使うことができるのですが、問題はこのドラパル実質アイテムなしポケモンとなってしまう点です。

コンセプト上ドラパルトは相手を殴り切りたいわけなのですが、何も火力補助がないドラパルトにそれができるのかと言われるととても怪しいです。

ということで火力の底上げと併用できる2か3が候補となりました。

ようは相手に威張るか自分に威張るかの違いですが、ラムよりも物真似ハーブが勝った要因としては、身代わりを張った状態で消費できる点とイバラムコンボ以外の方法でも物真似ハーブを剥がせる方法がある点の2点が理由となります。

自分はSVになってからドラパルトに100%身代わりを搭載した構築を結論としているぐらいにはドラパルトのこの技の信頼度が高く、今回のコンセプトもドラゴンアローとアクロバットの2枠だけで広い攻撃範囲を保っていることから相性がよいわけなのですが、イバラムコンボだと身代わりを張る前に自分のドラパルトに威張るをしないといけないので威張る役の技選択順番が制限されやすいです。しかし、そこが関係ない物真似ハーブなら先に別の補助技を使ってから威張るができるので、これが理由の一つとなります。

後者は、実際に物真似ハーブを使ったことがある人ならわかると思いますが、本来の目的以外でも何かしらの能力アップによって物真似ハーブでタダ乗りできる局面が結構あって思ってた以上に腐りにくい点です。

それにより、本来のコンボ以外で解除する手段があるというわけですね。

この構築で一番の狙い目が相手のコノヨザルに対して水ケンタロスと同時に出して負けん気タダ乗りルートだったり、物理に偏った出し方をすることで相手のビルドアップも誘発できる為、それで起動することも可能です。

 

勿論相手への威張るを起点にするギミックは、悪戯威張るの場合悪タイプで壁を作られてしまうとそもそも通らなかったり物理で固められてしまうと相手の攻撃力補助をしながらコンボしないといけないリスクが付きまとったりと、威張るの飛ばし先が安定しているイバラムに対してのデメリットもそれなりにあります。

 

 

2.なぜ威張る起動がタギングルなのか?

構築の見た目として一番インパクトが強いのがこのタギングルですが、悪戯心+威張るの動きに関しては汎用的な悪戯心でもあるオーロンゲでも可能です。

その上で何故タギングルを採用したのかというお話なのですが、こいつが優先された最大のポイントがタイプ面です。

元々SVは悪タイプとドラゴンタイプで構築を固める傾向がある関係でフェアリーの一貫がすごい所を前提に構築を組むことが多々あるのですが、タギングルは毒タイプなので、一貫を抑えることができます。

さらに、憤怒0倍ドレパン等倍と、コノヨザルにとても高い耐性を持ったタイプであることも特徴で、イッカコノヨに対する立ち回りやすさもポイントです。

オーロンゲ以上に地面が一貫しやすくなる弱点は抱えていますが、この構築に関してはドラパルトが飛行テラスを切る関係でむしろ地震を誘いながら身代わりを残しやすい動きを実現しており、メリットに変換させているまであります。

 

また、後から解説するタギングルの組み合わせパターンがどれも結果的にはオーロンゲではできない動きとなっていますが、これはメインのコンボが止まるだけでタギングルが出せなくなるのが不便に思って使い方を拡張させただけなので、理由としては後天的なものとなります。

 

 

3.タギングル関連ギミック

 

2で少し触れましたが、この構築のタギングルはドラパルト以外を相方にしても使えるギミックを多数仕込んで、メイン軸の威張る物真似ハーブが通らない時にタギングルの選出が縛られないようにしています。

 

①ドラパルト+タギングルで威張る物真似ハーブ(メインプラン)

②.水ケンタロスタギングルの威張る+ラムの実

②.サーフゴー+タギングルの怒りの前歯+眼鏡ゴールドラッシュ

 

②は、ドラパルトのプランとして見送ったイバラムコンボを別口で水ケンタロスで採用しているわけですね。相手が悪タイプで固まっていたり物理に偏って相手に威張るが打てないメインプランのコンボの弱点を逆の性質をもつイバラムを別に仕込むことで解決しているわけですね。

ケンタロス自体も、このラムの実をコンボ以外で鬼火避けとしての汎用アイテムとして使えて技もアイテム消費に依存しないため、ドラパルトより単体でラムの実をうまく使えます。

③はタギングルをイッカネズミの簡易版として使う運用となります。

普通にこのコンボだけを使うならば、そりゃイッカネズミの方が強いですが①と②の物理メインのコンボがいまいち通らなさそうな相手へのサブプランとして特殊の全体攻撃軸コンボがあると考えればそれは十分な性能だと思っています。

素早さもタギングル130,サーフゴー125、水ケンタロス126なのでコンボをする上でも問題ない設定値であり、水ケンタロスと合わせる際にもちゃんとアクアジェットの上から威張るが打てます。

ただし、水ケンタロスは単体運用軸の汎用的な調整を使いまわしていて攻撃実数値が155とかなり抑えめになっているので、このコンボ向けにするなら攻撃力をもう少し上げてもいいのかもしれません。

 

 

4.最後に

 

この構築で遊んでいて、タギングルの単体性能が思ってたより高くて驚きました。

振れたタイプ面ももちろんそうですが、怒りの前歯とアンコールが使える関係で単体で腐りにくく、今回のコンボを抜きにしても今のルールで考える価値でありそうなポケモンでした。

 

こんな感じで以降も思い付きで構築を作ろうってなったらまたダブルの動画投稿者に投げようかなって思っているので、視聴者構築を募集しているようなダブル動画投稿者がいたら誰か教えてください()。